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ホメオパシーでは、症状を増幅させるときに、ある作用を持つ植物・鉱物・昆虫などを徹底的に薄めた砂糖玉「レメディー」を使用します。
レメディーは、元の物質がなくなるまで薄める「希釈・振盪(しんとう)」という特別な方法によって作られます。
例えば、 熱の症状に使うレメディー「ベラドーナ」の作り方は、摂ると高熱を発するベラドーナという花をまずアルコールに浸け、原液(抽出液)を作ります。その原液を、アルコールと蒸留水からなる液体に1対99の割合で入れ(希釈)、それを振って叩いて(振盪)混ぜ合わせます。こうして100分の1に薄められたレベルを1C(センチュリー)とし、12C、つまり12回同じことを繰り返すと、原液の物質は分子レベルで分析しても検出されなくなります。これを砂糖でくるみ、直径五㍉にも満たない玉を作ります。これがレメディーです。砂糖以外の物質は入っていません。
こうして作られたレメディーそのものには、何の効力もありません。砂糖以外の物質は何もないのだから、物質作用的な力はないのです。ただ、パターンのようなものが残っているため、体内の症状に共鳴し、自己治癒力の活動を発動させるきっかけを与えることができるのです。レメディーがどのような症状を示すかは、実際に人に投与し、その変化を観察して調べる(プルービングという)。身体的な症状だけでなく、感情的な症状も対象になります。たとえば、あるレメディーを摂るとイライラし、あるレメディーは悲しくなる。すると、このレメディーは怒り、あるいは悲しみのレメディーとして分類されます。実践結果の元に成り立つレシピなのです。
このレメディーは、不思議なことに薄めれば薄めるほど効果(ポーテンシー)が高くなります。科学的にそのメカニズムは証明されていませんが、実践の場において結果が確認されています。
逆療法では症状を病気と捉え、これを薬や手術によって抑え込むが、ホメオパシーでは症状を病気と考えなません。すべての症状は、バイタルフォースという気の流れが滞ることによって引き起こされると考えます。
ホメオパシーでは心と体に加え、魂も含めた三要素が密接な関係にあると考えています。魂はこの世で果たす役割を担う、その人本来の姿(個性)であり、不変のもので、これを真我といい、心は自我といいます。構造的には、真我の周囲に自我があり、自我の周囲に肉体があります。
バイタルフォースは真我、自我、肉体のすべてに流れています。真我は変わらないから、バイタルフォースも常に一定方向に流れています。
最も変化しやすいのは自我です。自我は様々な要因からどうしても真我、つまり本来の生き方から離れてしまうことがあります。悲しい、苦しい出来事に遭遇してその都度乗り越えられればいいが、人生には様々な要因から感情を抑制しなければならないケースも多くあります。すると自我にこだわりが生まれ、バイタルフォースが滞り、結果、肉体の症状となって現れるのです。これは治癒の方向性と関連があり、後述しますが、自我と肉体の関係に限っていえば、肉体に現れる症状はすべて自我の歪みが原因であります。
つまり、症状は生き方を本来あるべき姿に戻そうとするバイタルフォースの働きの現われであり、病気ではないのです。症状の原因であるバイタルフォースが歪んだ状態こそ病気と考えます。そして、レメディーを摂ることは、本来のあるべき姿に戻ることにもつながっているのです。
このように、レメディーを摂っても症状を一時的に増幅させ、自己治癒力を喚起するだけなので、自分で好きなレメディーを選択して使用しても何ら危険はありません。
ただ、好転反応に対する対処や慢性化した症状の治癒は難しいし、急性症状も単純なものではなく、発熱ひとつをとっても対応するレメディーには様々な種類があります。更にはマヤズムの治癒ともなると、専門的過ぎて一般の人には手の施しようがない。そのために、ホメオパシーを職業とする専門家がいます。
専門家のことを「ホメオパス」といい、日本各地にある協会認定のセンターでクライアントとの健康相談を行っています。健康相談では既往症から性格、考え方、過去の経験など、様々な質問からクライアントの問題を探り出し、適切なレメディーを選択し、様々なアドバイスをします。
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ホメオパシーは、単に症状を治癒に導くだけでなく、原因である心とからだのこだわりを解放します。本来の自分の役割など、生き方の指針をも示してくれます。
それは、 ホメオパシー自体が力を与えてくれるわけではなく、あくまでも主役は自己に本来備っている力が主体です。従って老人、子供、妊婦の別なく安心して使える。逆療法の考え方が一般的になっている現代日本にとって、ホメオパシーの叡智は多くの示唆を与えてくれます。
※日本ホメオパシー医学協会 HPより抜粋